行く先が決まったら
※獣医さんに相談
行く先によって、予防接種や健康診断書などが必要になります。
例えば、カナダから国境を越えてアメリカへ入る場合、狂犬病予防接種証明と、地方自治体発行の
ドッグ・ライセンスが必要です。カナダでは獣医さんも夏休みをとります。夏のバカンス計画は早めに立て、
獣医さんが休暇に入る前に診察の予約をとるようにします。
※行く先の観光ガイドを取り寄せる
カナダでは、州の観光局に問い合わせると観光ガイドを送ってくれます。
どの宿泊施設や観光スポットが犬連れOKかも、これを見るとすぐわかります。犬マークがついて
いるところなら、リードにつなぐことを条件に入ることができます。CAA ( Canadian Automobile Association )のオフィスでも、同様に観光ガイドがもらえます。また、最近ではたいていの観光スポットがウェブサイトをもっているので、ネット上でチェックする
こともできます。
犬マークがついてないからといって、あきらめないで。
電話や手紙、メールで問い合わせてみましょう。その際、飼い主が責任をもってリードにつなぐ
こと、犬がトレーニングされていること、宿泊施設の場合はクレートを持参してそこへ寝かせること
などを伝えます。私は実際に、「どうぞいらしてください」という返事をもらったことがあります。
※余裕たっぷりの旅程をたてる
子連れ旅行と同じことと思いますが、大人同士で出かけるのと違って、行く先で何が起こるか
わかりません。時間には余裕をもって、タイトなスケジュールは避けたほうが無難でしょう。
また、人間は4、5時間ぶっつづけのドライブでも平気ですが、犬にはつらいものです。1、2時間 おきに車を停めて、水を飲ませ、10分程度の散歩に出します。トイレもこの時させます。
宿泊先に落ち着いたら、原っぱやビーチに連れて行って、走らせたり泳がせたりして充分に運動 させます。 旅程表をつくるときには、こうした「犬のための時間」を盛り込んで、ゆとりのあるスケジュールを たてると良いでしょう。
※観光スポットをめぐるとき
いろいろ意見があると思いますが、
「人間が観光している間、犬はホテルの部屋で留守番させる」
というのは、私はすすめません。
たとえクレートに入れたとしても、おとなしくお昼寝して待っていてくれるかどうか?
見知らぬ土地に連れて来られて、一人ぽっちにされた犬は、
「飼い主に置いていかれた!」
と思って不安になり、一日中吠えまくるかもしれません。それでは他のお客さまに大迷惑。
ホテルから追い出されてしまうかも。
また、クレートに入れずに部屋に残すのは問題外。犬が部屋の調度品をかじりまくったあかつきには、弁償代が旅費より高くつく可能性もあります。
私は、旅程表をつくる段階で、なるべく犬連れで入れるところを盛り込むようにしています。 それでも、由緒ある古い建物などはペットが入れないところも多いようです。おみやげ物屋や、 レストランも国によっては無理でしょうね。そこで、車で連れていった場合は、犬を駐車した車の中でお留守番させるということになります。 これは、買い物に一緒に連れていく場合も同じで、たいていの飼い主さんがやっていることでは あります。
ただし!!
「夏の暑い日、犬を車の中で留守番させる」というのは、カナダではれっきとした法律違反です。犬とカナダを旅行する人は気をつけましょう。
そういう法律がない国の場合、夏の暑い時期に犬を車内に残すときは、充分な注意が必要 です。真夏の車内は、短時間で気温が急上昇します。ほんのちょっと、お買い物の間、と 思って戻ったら、犬がのびていた、という事故は多いそうです。木陰に駐車し、窓を少し開けたままにします。車に戻ったら、すぐに出してやり、外を歩かせます。充分水を飲ませることも忘れずに。なるべく早めに用事をすませることが大事ですが、どうしても長くなる場合、こまめに車に戻って様子をチェックします。
(2000年11月26日)
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