バースデーケーキXIV (2013年11月26日)
鴨のテリーヌ Duck Terrine
無農薬の農家から鴨を手に入れたので、今年のケーキは鴨でテリーヌを作りました。うちでは鴨一羽を丸ごとローストしたので、お肉はスライスしてオレンジソースとともにお客さまに出し、その残りの肉と骨からむしりとった肉を利用してTABI用のテリーヌに使いました。もし既に調理した鴨肉(胸肉ローストとか、ダック・コンフィなど)が手に入るなら、それを利用できます。また、鶏肉で代用してもいいと思います。鴨は赤身で味わいがあり、七面鳥のようにパサパサしていないので、フランス系の料理に鴨の卵とともによく使われる食材です。またレシピにあるヤムとは、こちらでスイートポテトとも呼ばれる芋です。日本のサツマイモのような外見ですが、中身が鮮やかなオレンジ色で、ベータカロチン豊富なため健康野菜として注目されています。甘みはサツマイモほどないので、ジャガイモの代用にもなります。手に入らないときは、サツマイモやジャガイモを使ってもいいと思います。
鴨のロースト肉、細く裂いたもの(ローストのレシピは下記) カップ1
ヤム芋 カップ1/2
ココット型の内側にラップをしく。まず鴨肉をきっちり詰め、上から押さえて平らにする。ヤムは一口大に切って煮て、皮をとりなめらかにつぶす。鴨肉の上から詰め、平らにしてラップをかけ、熱がとれて固まるまで冷蔵庫で休ませる。食べさせる前にかぶせたラップをはずしてお皿にさかさまにのせ、型をはずし、ラップをていねいにはがす。
鴨のローストのレシピ
鴨一羽(だいたい重さ5ポンドくらい)
にんにく 一株
オレンジ 一個
セロリ 2本
塩 大さじ1
コショウ 少々
パプリカ ひとつまみ
ハーブ類(ローズマリー、セージ、タイム、パセリなど好みで) 好きなだけ
我が家の庭のハーブを使用
オーブンは華氏425度(摂氏218度)に熱しておく。丸ごとの鴨は、内臓をとった空洞に首が入れてあるので、それをとる(これは、あとで犬のオヤツ)。鴨を外側、内側ともよく水洗いしてから水気をしっかりふきとる。焼いている間に余分な脂が流れ出すように、鴨全体の皮の表面に串で穴をあけておく。にんにくは、バラバラにせず株のまま周りの薄皮をむけるだけむいて、頭を 平らに切っておく。
にんにくはこんなかんじに
オレンジは、6つか8つに切る。セロリは、ぶつ切りにする。鴨の中ににんにく、オレンジ、セロリ、ハーブをつめる。 穴が小さくてつめにくいので、穴の周囲の余分な脂肪や肉を切り取ってから詰めるとラク。
皮の上から塩、コショウ、パプリカをふってなじませる。ロースト用耐熱皿に鴨をのせ、熱したオーブンでまず20分焼く。その後、温度を華氏350度(摂氏176度)に下げ、45分焼き、皿にたまった脂をとりのぞく。この脂は、とっておいて炒めものなどに使う。鴨の上下を返して皿にもどし、さらに35分焼く。皿にたまった脂をのぞき、また上下をひっくり返し、30分ほど焼く。 肉が中まで焼けるまで繰り返す。鴨の大きさや使用するオーブンにより焼き時間が違うので、焼けてきたら肉に切れ目を入れるなどして焼き具合を確かめ、内部までしっかり焼く。焼き上がったら、まな板にのせて15分休ませる。中に詰めたにんにく類を取り除く。皿に盛り、食卓で切り分けて、好みのソースとともに供する。
焼きあがったにんにくは捨てないこと。柔らかくなっているので中身を搾り出し、ペースト状にねって、スライスしてトーストしたフランスパンに塗って食べると美味しい 。
TABIのこの一年 |
昨年アジリティを引退したTABIは、競技会のために週末に旅行に出る習慣からすっかり開放されてのんびりした日々をおくっています。ご近所のわんちゃんをうちで時々預かるのですが、ずっと一人っ子だったTABIも「妹と暮らすって、こんなかんじかな」と、なんとなく納得している様子。一緒にお散歩に出たり、ご飯のおかずを分けたり、陽の当たる窓辺でお昼寝したりとそれなりに楽しそうです。
お泊りに来たアメリカン・エスキモーのSYDNEYと一緒に、パパがお肉を切り分けるのを待つTABI
泳ぎが好きなTABIは、今でも海や川で水しぶきをあげています。獣医さんによると、老犬にとって水泳はいい運動だそうです。ただし、あまりやり過ぎないこと。人間の運動もそうだけど、翌日まで疲れが残るようではダメですね。
「やっほ〜!海だ、海だ!」
13歳を過ぎてから、今までは一年に一回だった獣医さんの定期健診を年に二回に増やしました。老犬は若い犬より頻繁に獣医さんに診ていただくほうが、飼い主も気づかない異常を発見しやすいからです。今のところ検査で何も異常なし。獣医さんからは「とても十歳を過ぎた犬には見えないわね!」と感心されます。ずっとスポーツで鍛えてきたことも、良かったのでしょう。
血液検査の結果についての、専門医の評価。とくに何も異常なしとのこと。
TABIのために、この夏はバックヤードの緑化作戦を実行。努力の甲斐があり、近所の人々にも「ずいぶん綺麗になったね!」と褒められる庭に変身しました。 ついでに、TABIが昼間過ごす庭で日陰として使うように犬小屋も建ててあげました。が、かんじんのTABIは植物の好き嫌いがあるのか、嫌いな植物はどんどん掘り起こしてしまいます。「高かったのに!」と怒っても、あとの祭り。それでも生命力の強い植物は、わずかに残った根から新しい芽を出してどんどん成長します。植物の力って、スゴイ!
掘り出さされたスコッチ・モス
この夏の異常な暑さは、私達夫婦もビックリ。夜は熱帯夜で眠れず、かなり体力を消耗しました。TABIは折り悪く気管気管支炎にかかってしまい、そこへ夏の暑さが悪影響して夜は息苦しく眠れない様子。獣医さんから抗生物質と鎮咳剤を処方してもらいました。でも、これまで健康で薬らしい薬を飲んだことがなかったTABIに薬を飲ませるのが一苦労!チーズに隠したり、ステーキに混ぜたり、なにをやってもダメ。そこで最後の手段として教えてもらったのが、Pill Pockets。ソフトタイプのオヤツの中が空洞になっていて、ここに錠剤やカプセルを隠して犬に与えるものです。これがバッチリ!しまいには、TABIはお薬の時間におねだりするように。とくにおすすめは、ヒッコリー・スモークのフレーバー。
「パパ、もっとPill Pocketsちょうだい」
夏用に散髪してすっかり元気になったTABI。元気になればなったで、何もしないと飽きちゃって飽きちゃってブータレるため、ラリー・オビディエンスの練習を自宅で再開しました。調べてみたら、秋に近くで競技会があることがわかり、1クラスだけエントリーすることに。TABIはもうタイトルをとっているので、FEO(For Exhibition Only ...体験するだけのエントリー。お点が良くても、リボンやタイトルはもらえない)でしたが、会場でいろんなお友達ができて楽しかったですよ。
あいかわらずマイペースのTABI
小さな子犬だったTABIも、あっという間に14歳。
まだまだ元気で飼い主としてはとてもうれしいけれど、お友達のわんこがどんどんお星になってしまうこのごろ、いつかは来るお別れのことを考えると目が潤んでしまいます。「犬の唯一の欠点は、人間より先に逝ってしまうこと」と誰かが言ってましたが、本当にそうですね。限りがある命だからこそ、今一緒にいられる時間を大切にして、日々を過ごしてゆきたいと思います。
家族旅行中のフェリー内で
(2013年11月27日掲載)
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