犬種の特徴を知る
憧れよりも自分に合う犬を |
テレビや愛犬雑誌で見て気に入った、というような軽い理由でポンと犬を買ってしまい、あとで「こんなはずでは」と後悔する例があとを絶たない。
これはカナダでも、ないことはない。しかしこれは、通りすがったカーディラーで見かけたスポーツカーが気に入り、衝動買いしてしまったものの、気がついたら自分に運転免許がなかった、というのと同じくらい困ったことだ。車ならガレージに置いといて教習所へ通えばいいが、犬は世話をしながらその犬種について勉強するのでは大変だ。
最低でも自分が欲しい犬種の本を一冊、それも良いことばかりでなく欠点も正直に書いているのを読んで勉強するべきである。
というより本来は、欲しい犬・憧れの犬をこっちへ置いといて、自分の生活スタイルや経済状態などを冷静に見つめ、「どんな犬が自分に合っているのか」を判断することが大切だ。
剥製にして飾っておくならともかく、犬は生き物である。憧れだけでは飼えない。
足が弱くて毎日の散歩ができない、という人が、運動量の多い犬種を飼ってしまったらお互い不幸だ。
喘息発作の出る人が、長毛で抜け毛の多い犬を飼ったら、いずれ犬を手放さなければならなくなるかもしれない。
これは「スパゲティ・ぺスカトーレが食べたいわ」と言いながら、寿司屋ののれんをくぐるようなもので、本当に無駄なだけでなく、犬もかわいそうである。これからの十数年を共に過ごす仲間を選ぶのだから、慎重にしよう。
自分はミックス犬を飼いたいので犬種の勉強はいい、と思う人もいるかもしれない。でも、テリア系・柴系など系統がわかるミックスの場合、その体に流れる犬種独特の性質を知ることは、大事なだけでなく一緒に暮らす上でとても役に立つ。
自分のライフスタイルから犬を選ぶ |
自分の家庭環境や暮らしぶりをよく見つめてから犬を選ぶといっても、どうしたらいいか?
簡単なヒントを記してみるので、参考にしていただけたら幸いである。
私も家族も体育会系で、アウトドアスポーツが大好きである。毎朝出勤前のジョギングは欠かせない。
そんなあなたは、こちらへ。
ペットOKといえどマンションなので、室内で飼える犬が欲しい。
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夫婦共働きなので、日中家を空ける。お留守番のできる犬がいい。
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家族にアレルギーがいるので、抜け毛がひどくない犬でないと困る。
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子供がいるので、人懐こくて良き家庭犬になってくれる犬が欲しい。
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(2001年10月8日)
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