子持ち家庭向け犬

子供がいるとどうしても、子供が欲しがる犬を買い与えてしまいがち。
ディズニー映画の影響で、ダルメシアンがどんどん売れた現象が一例である。

しかし、野生の本能を持つ動物と共存するにあたっては、子供に対する攻撃性が比較的少ない犬種を選んだ方が安全だと思う。
さらに、一般的に良き家庭犬といわれる犬種であっても、育て方で結果は天と地の差が出てくる。「子供にやさしく家庭向き」と犬種本に書いてあるからといって、犬が生まれたときから家庭犬として完成していると勘違いしてはいけない。

むしろ、もともとおだやかな性質に生まれたのに、子供に囲まれて育ったために神経質に育ってしまったり、逆に攻撃的になってしまったりした例がある。
これは小学生以下の活発な子供が数人いる家族に飼われている犬に見られる。疲れて寝ている子犬を無理矢理起こして庭に連れだし、学校から連れてきた友達と荒っぽい遊びをするなど、子供独特の突拍子もない行動に翻弄されながら育ち、親もあまり注意をしないでほったらかしにしていると、犬の性格が荒れてしまう。

こういう犬を見ると、子供と同じ予測のできない行動をとるし、よその犬と仲良くできなかったりする。落ち着きが全くなく、自分で感情のコントロールができない。犬が子供から悪い面を学習してしまった結果であろう。
我が家の近所や、TABIのお散歩友達にもこういう犬が結構いる。

子供たちの遊び相手として子犬を迎える親は多いが、犬を与えて放っておくのでは問題だ。
子犬は責任を持って親が躾し、さらに子供には犬をどう扱ったらいいのかをきちんと教育しないと、あとでお互い苦労することになるかもしれない。子犬を迎えるということは、もう一人やんちゃな子供を持つのと同じと考えたほうがいいと思う。
つまり、親は負担が倍になることを覚悟しなければならない。

もちろん個犬差があるので、以下の犬以外でも子供たちとうまくやっていける可能性はある。
また、以下の犬でも体の大きいものは、「飛びつき」をしないよう厳しく子犬の頃から躾ないと、小さな子供など簡単にノックアウトして怪我をさせてしまう。

バーニーズ・マウンテンドッグ
ブリッタニー・スパニエル
イングリッシュ・コッカー・スパニエル
フラットコーテッド・レトリバー
グレイハウンド
ラブラドール・レトリバー
サモエド
ウェルシュ・スプリンガー・スパニエル
ビション・フリーゼ
コリー
イングリッシュ・セッター
ゴールデン・レトリバー
アイリッシュ・ウルフハウンド
キースホンド
スタンダード・プードル
シェトランド・シープドッグ

参考:CHOOSING A NEW DOG / PetEducation.Com
PAWS TO CONSIDER / Brian Kilcommons, Sarah Wilson 共著
Breed selection: One size doesn't fit all

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