クールマット
あ〜 極楽、極楽…
暑い日のお出かけ時やお昼寝に便利な、クールマットの作り方を紹介します。
市販のものもいろいろありますが、自分で簡単に安く作ることができます。犬のお腹が触れる大きさがあれば充分で、ドッグベッドほど大きいものを作る必要はありません。このサイズで、中型から大型犬まで使えます。小型犬なら、ハンカチ大で充分でしょう。手軽な方法として、市販の枕カバーを使いましたが、同じくらいの布を袋状に縫ってもできます。
中に入れるSoil Moistは、園芸用品の店で買いました。日本でも、大きな園芸店で似たものが入手できると思います。これは顆粒状ポリマーで、水を含むと大きくふくらみ、長い間水分を逃がしません。植物を植える際に土にこれを混ぜると、水やりを50%以上少なくすることが可能だそうです。
スタンダードサイズの枕カバー(横70cm×縦50cmくらい) 1つ
Soil Moist 適宜(一袋で充分)
糸・針・はさみなどカバーを横に8等分して印をつけ、筒状に縫う。次に、縦に4等分に印をつける。筒一つにつき小さじ半分のSoil Moistを入れ、印どおりに縦に縫う。さらにまた同量のSoil Moistを入れ、縦に縫う。このようにして、全部で32箇所に分けた部分にそれぞれSoil Moistを入れ、最後は開いている端をきっちり縫って閉じる。
使う時は、冷水に1時間ほどつけて水をよく含ませます。パンパンにふくらんだらできあがり。このままマットに犬を寝かせてもいいですが、汚れが気になるならタオルなどでくるんでもいいでしょう。市販のものは、ビニール加工のカバーがついてきますが、とくに必要ではありません。「犬が万一齧ったら心配」というのであれば、さらに大きな枕カバーでくるんだり、丈夫な布でカバーを作ればいいでしょう。
旅行や競技会に出かける際は、うちではコールマンの大きいクーラーボックスに他の飲み物などと一緒につっこんで持ち運びます。冷凍する必要はないですが、熱い車の中に放っておくより冷たいものと一緒に置いておくほうが良いと思います。
水を含んだマットは、涼しく風通しの良いところで保存します。ビニール袋などに入れると、カビの原因になることがあります。長い間使わない時は、物干しにひっかけて乾燥させます。完全に水が蒸発するまで、一週間以上かかります。中のSoil Moistが完全に乾燥して顆粒状にもどったら、たたんでしまいます。
乾燥状のSoil Moistは、絶対に犬が食べないよう注意してください。胃の中で水分を含んでふくらんだら、大変です。また、多めに入れてしまい水を含ませたらカバーが破裂してしまった、とか、布目からジェル状のものがもれてしまった、という場合は、一度マットを完全に乾燥させ、中身を取り出してもう一度作り直し、少なめに量って入れます。
繰り返しますが、ベッドほど大きいものを作る必要はありません。体が熱い時、犬は舌を出してハアハアする他に、お腹やパッドから熱を放出しています。だからお腹やパッドが触れる大きさのマットであればいいのです。あまり大きくしてしまうと、水を含んだマットは重いので持ち運びに不便です。
また、「ひんやりとして気持ち良かろう」とマットを冷凍するのはおすすめしません。そこまで劇的に体温を下げる必要はないですし、第一冷たすぎて犬がいやがります。
(2003年9月17日)
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