お犬さまご予算
〜犬は金がかかる!!〜
犬の予算といえば、ブリーダーから買い取るときの金額だけが頭にあるのでは?
実は、犬はかなりの金くい虫だ。
予防注射・去勢手術などの医療費、クレートなどの犬住宅費、オモチャ、教育費(犬本、訓練クラスの授業料)…つもりつもると結構な額。
ここでは、TABIが生後1年までにかかった費用を表にしてみた。
これを日本円に直しても役に立たないが、大体こんな項目にお金がかかるということを参考にしていただけるといいのではないだろうか。
また、TABIは体が丈夫なので良かったが、虚弱な子は医療費が莫大にかかることを心にとめておくとよい。
生後一年までの費用(税15%込み) |
ドッグライセンス(市に登録する費用) | $12.00 |
獣医代(初回検診・予防注射×3回) | 164.23 |
獣医代(去勢手術) | 136.44 |
獣医代(結膜炎治療) | 81.21 |
獣医代(フィラリア予防) | 27.08 |
子犬用缶フード | 12.00 |
ドライフード | 60.00 |
手作りフード材料 | 536.00 |
訓練クラス授業料 | 80.00 |
首輪(本皮製) | 15.00 |
首輪(ナイロン製) | 7.00 |
リード(本皮製)4フィート | 20.00 |
リード(ナイロン製)6フィート | 16.00 |
IDタグ | 10.00 |
オモチャいろいろ | 63.00 |
クレート(小) | 42.00 |
クレート(大) | 78.00 |
エサ・水用皿 | 15.00 |
グルーミング用品(ブラシなど) | 25.00 |
犬本 | 300.00 |
デオドライザー(臭い消し) | 13.00 |
かみかみ防止スプレー×3本(役に立たず) | 35.00 |
合計 | $1,747.96 |
器物損壊被害額 |
忘れてならないのは、犬、とくに子犬はなんでも噛む、噛んで噛んで噛みまくるということ。
靴、洋服、カウチなどの家具類、届くものは何でも口にする。
標的になったら最後、その品物はほとんど使い物にならなくなると心得たほうがよい。
私たちは既にそうしたことを聞いていたので、中古のカウチなどを購入して備えたため被害額は少なくてすんだ。だが、それでもスニーカー数足、皮手袋などが犠牲になり、概算で被害総額は数百ドルにのぼった。
よそでは、壁に大きな穴を開けて通路を作ってくれたゴールデン、特注の窓枠をきれいに齧りとって歯の丈夫さを証明したチョコラブ、新車の内装を齧り尽くして飼い主に新たに車を購入させたエアデールテリアなどがいる。
また、犬にはジーパンもパーティー用ドレスも区別がつかない。
おニューの真っ白なニット・ドレスが、子犬に飛び付かれ爪でズタズタになり一度でパア、という悲劇は日常茶飯事だ。
犬にきちんと躾が入るまでは、着るものはおしゃれよりも実用性を重んじた方が、あとで泣かなくてすむ。
その他もろもろ |
庭に塀がない場合、脱走防止策として新たに塀を設ける必要がある。この工事費はバカにならない。
うちのバックヤードには2メートルの高さの塀があるが、塀と地面との間にわずかな隙間があった。
TABIは体の小さな子犬時代、その下をくぐったり掘ったりして脱走してしまったことがあった。そこで、チキン・ワイヤと呼ばれる、よく鶏小屋などに使われる金網を買ってきて、塀の下をぐるりと囲んで塞がなければならなかった。
裏の道路に面した部分だけでも、塀は110メートルの長さがある。真冬にこの作業はつらかった。
また、以前は私たちの車はスポーツ・クーペであった。
私たちは夫婦二人で、子供は持つつもりがないので、それで充分だったのだ。
だが、犬がどんどん大きくなり、いかにもクーペでは狭くてかなわない。それでステーションワゴンを購入した。
これは別に犬のためだけではなく、私たちが前からいいなと思っていた車であるが、TABIがいなかったらポンと買ったかどうか?
さらに、TABIは長毛なので抜け毛がすごい。毛の抜けるシーズンには、毎日ブラッシングして掃除しても家のあちこちに毛が落ちている。それで、強力な掃除機を購入した。
以前の掃除機も、HEPAフィルター付きの性能の良いもので、ダニ・アレルギーのTABIママのために買ったものだ。しかし、壁際に吹き寄せられた犬の毛が、なんとしてもきれいにとれない。
新しい掃除機は、アタッチメントがすぐれもので吸引力も強く、すみずみまできれいになる。$1000以上もして大きな買い物だったが、重宝している。
まあこのように、目に見えないところで意外とお金が出ていくものだ。
私たちはそれほど犬にお金をかけるほうではないが、かわいがる人はもっと出しているはずだ。
(2001年9月9日)
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