虫除けスプレー
〜犬にも環境にもやさしい〜

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庭のタイムとレモンスプレー

身近なハーブや食べ物から簡単にできる、虫除けスプレーを紹介します。

TABIの学校のトレーナーや犬友達から教えてもらったものですので、出典はわかりません。でも、カナダやアメリカのメーリングリストなどでもよく見かけるレシピで、ポピュラーなようです。ノミ・ダニ・蚊・ブラックフライ・ティック(草むらに住むダニの一種で、ライム病を引き起こす)などの刺す虫に対して忌避効果があると言われています。まんべんなくスプレーするのがコツです。し忘れた箇所は虫に必ずやられてしまい「耳なし芳一」状態になってしまいます。

市販の虫除けやノミ除け薬、くん蒸剤もたくさんありますが、結局は農薬と同じ成分なことが多いですよね。取り扱い説明書には「手指につかないよう注意」とか「幼児の手の届かないところへ保管」などと書かれてあるシロモノを、犬に使って大丈夫なの?という素朴な疑問を持った人もいるかと思います。

自然な成分だからゴクゴク飲んでも平気、というわけではないけど、このレシピは少なくとも犬がなめても心配のない材料や希釈量になっています。

  1. レモンスプレー
  2. アロマスプレー
  3. フレッシュハーブを利用しよう
paw4.gif (869 bytes)レモンスプレー

レモン1個(できれば無農薬のもの)
乾燥ローズマリーの葉大さじ1
熱湯250ml

レモンはごく薄切りにし、ローズマリーとともに耐熱ガラス容器に入れる。上から熱湯を注ぎ、フタをする。冷蔵庫に一晩保存し、濾してできあがり。スプレーボトルに入れて使用し、残りは冷蔵庫で保存する。レモンに含まれるリモネンという成分が、虫の忌避効果を持つと言われる。

うちではこれを、写真のようにフェイシャル・ミストの空容器に入れ、ペパーミントオイルを一滴垂らして使っています。とてもいい香りで、人間にも使えます。うっかり虫に刺されちゃったら、すぐこれをスプレーしておくと、かゆみが和らぐようです。犬に使う時は、毛をわけてスプレーし皮膚にすりこむようにします。目に入らないように注意。毒ではないけど、しみて痛いです。

paw4.gif (869 bytes)アロマスプレー

エッセンシャルオイル

以下のエッセンシャル・オイルを2、3滴ずつ
ティーツリー
ローズマリー
セイジ
シーダーウッド
ペパーミント
スイートオレンジ
ユーカリ
シトロネラ
パインニードル

16オンス(約480ml)の水にエッセンシャル・オイルを混ぜ、スプレー容器に入れて振って使う。

これはかなり効果があるようですが、9種類ものオイルを集めるのも大変ですので、3種類くらいピックアップしてオイルを多めに混ぜてもいいかと思います。また、お友達といろんなオイルを持ち寄って一緒に作ると経済的かもしれません。これもとても香りが良く、人間にも使えます。犬に直接スプレーしたり、寝床や毛布、車の中などにもスプレーします。(猫は、これらのオイルにアレルギー反応を起こすことがあるので、使用できない)

paw4.gif (869 bytes)フレッシュハーブを利用しよう

お庭でハーブを育てている人なら、新鮮なハーブを日常的に利用できますね。タンジー、サザンウッド、ペパーミント、ペニーロイヤル、セイジ、タイムなど、たくさんのハーブに虫に対する忌避効果があると言われます。

我が家の玄関先にはサザンウッドとタイムのミニガーデンがあるので、庭仕事に出る前には必ず一枝ちぎって腕など露出部分にこすりつけ、ハーブの強い香りを移します。TABIの毛皮にもちょっとつけてやります。そうすると、虫がワサワサ寄ってくることもないようです。

タンジーはアリ除けになるので、やはり家の周りに植えておくといいです。市販のアリ除け剤は猛毒で、犬がうっかり食べたら大変です。

体にも環境にもやさしい材料で、愛犬を守ってあげたいですね。

※ティック tick
マダニ科やヒメダニ科のダニ。ヒト、家畜、家畜の重要な害虫である多くの吸血性の種を含む。伝播する病原菌の数と種類の多さは、他のすべての節足動物をしのぐと思われる。

ずっと小さい真性コナダニ mite と異なる点は、有棘の口丘と、第三または第四歩脚の其節の外後方に1対の気門をもつことである。幼虫(幼ダニ)は6脚で、脱皮後は8脚の若ダニとなる。

※ライム病 Lyme disease
(Lyme, 最初に発見された Connecticut 州の地名)
典型的には夏季に起こる炎症性疾患で、非化膿性でペニシリン感受性のスピロヘータ Borrelia burgdorferi によって起こり、米国東部ではマダニ属の Ixodes dammini 、米国西部では I. pacificus によって媒介される。

特徴的な皮膚病変である遊走性慢性紅班が、通常、発熱、倦怠感、疲労、頭痛、および頚部硬直が先行するか同時に起こる。神経症状、心障害、または関節炎( Lyme 関節炎)が数週から数ヶ月後に起こることがある。
イヌ、ウマ、ウシも侵される。

以上、ステッドマン医学大辞典(メジカルビュー社)より抜粋

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ところで、TABIはこれまでノミ・ダニの被害にあったことがありません。春夏秋冬、山に森に湖にと出かけ、草むらにも平気で入っていくし、よそのワンコと接触する機会が豊富なのにもかかわらず、です。犬につくノミ・ダニって、写真でしか見たことありません。

TABIママはアトピー体質なので、ダニなどに刺されると肌がたいへんなことになってしまいがち。もしTABIに虫がいれば、真っ先にママの方に被害が出ると思うのですが。

これまで虫の被害というと、ブラックフライに刺されたことだけ。ブラックフライは手強いですからね…

ホリスティック系獣医によると、真に健康な犬には虫がつかないそうです。

充分な栄養・適度な運動・清潔な環境・犬の知的好奇心を満足させる活動・飼い主との交流など、満ち足りた生活をおくっている犬は病気や刺す虫に対する抵抗力が強く、従って虫がわくことがないとのこと。たしかに、いつもノミ・ダニにやられている子もいれば、なんともない子もいますよね。

そして健康に保つには、やはり食餌や普段の生活に気をつけることが大事だそうです。虫除けスプレーだけに頼る前に、そうした基本的な注意が大切なのだと思います。

(2002年12月15日)

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