芸修行其の壱
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まず、向かい合って犬をお座りさせる。
左手で首輪をつかみ、左方向に軽く引っ張る。犬の体が傾いて左前足が浮きかげんになったら、「お手」と言って右手で左前足をつかんで握手。たくさん誉めてオヤツをあげる。
何度か繰り返し、「お手」と言って右手の平を出すだけで左前足をのせるようになるよう、練習する。
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みぎっ! | ひだりっ! |
お手ができるようになったら、左右を教える。
初めはお手を何回かやって、ウォーミングアップ。
そして、「左」と言って右手を出し左前足を出させる。できるようになったら、「右」と言って左手を出し右前足を出させる。人間の方が、右と左がこんがらがってしまわないよう、落ちついてやること。
犬が右・左を覚えたら、「右、左、右、左」と号令をかけて足を出させる。
ただし、犬がお座りの状態で前足を出すには、いちいちバランスをとらなければならないので、あんまり早口で号令をかけないこと。そうでないと、
「あーもうやめた!そんな早くできないもん」
と、犬がふてくされて止めてしまう。
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「ハイファイブ」って、日本でいうと「やったね!」みたいなものだろうか。
バスケットの試合でダンクを決めた後など、選手同士が向き合って片手を高く上げ、手のひらをパチッと合わせる。テレビの中継で見たことある人もいるのでは。
まず最初は、お手をさせるときに前足を軽くつかんで、心もち高めに持ち上げて「ハイファイブ」と声をかけ、ほめてオヤツをあげる。だんだん高さを増しながら練習して、犬が慣れてきたら、手のひらを犬側に向けて「ハイファイブ」。犬が前足をあげて、ちょっとでも手にかすったら、たくさんほめてオヤツをあげる。写真のように手のひらと肉球がパチッと合えば、完成。
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これは日本では「へそ天」と呼んでいるらしいが、こちらでは Dead Cockroach などと言っている。
初めはやりやすいように、伏せの状態から始める。
まず「伏せ」とコマンドをかけて伏せさせる。手の平にオヤツを隠し持つ。手をピストルの形にして、「バーン!」と犬を撃つ真似をする。そして、オヤツを犬の鼻に近づけ、ゆっくりと犬の背中のほうへと持っていく。犬はオヤツにつられて少しずつあお向けになるから、背中が床についたらたくさん誉めてオヤツをあげる。
これを繰り返し、「バーン!」とやっただけであお向けになるように練習する。慣れると、伏せてなくてもどんな状態でも「バーン!」であお向けになる。獣医さんにお腹を診察してもらう時に便利。
(2001年9月4日)
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