B&Bとは

Bed and Breakfast の略で、日本の民宿に近い宿泊施設。

ほとんどが、一般家庭の使わない部屋を旅行者に提供するかたちで営業している。なかには、夏の別荘として長年使っていたサマーハウスを改築し、夏だけB&Bとしてオープンしているところもある。こういうのはだいたい、100年以上前に建てられたヘリテージハウスで、調度品も含めてそのまま歴史博物館のような趣のあるところだ。

バス・トイレは、宿のオーナー家族とは別だが、他の観光客とは共同のところが多い。部屋の鍵もないところがほとんど。基本的に、親戚のうちへ泊まるようなかんじ。

名前のとおり、泊まった翌日の朝食が含まれている。メニューは宿によりさまざまで、簡単なコーヒーとトースト、シリアル類をダイニングでセルフサービス、というところから、ホームメードのマフィンやホットミール(ハムエッグなど)をつくってくれるところもある。

旅行といえば宿はホテルかモーターインだったTABIパパ・ママだが、一度たまたまB&Bに泊まってみて、そのあたたかさにすっかりファンになってしまった。ほんとうにまるで親戚のおじさん・おばさんのうちに遊びに来たような雰囲気で、これからの旅のプランを相談したり、花壇を案内してもらったり、朝食に出たクッキーのレシピを教えてもらったり。ここでは、オーナー家族全員が、フロントであり、メイドサービスであり、コンシェルジュであり、ウェイターであり、シェフである。

犬や猫などのペットを飼っている家族が多いので、条件つきでペット連れOKのところが多いのも、犬連れ旅行者にはうれしい。

また、朝食で同席したほかの観光客と、出身地や旅情報の話で盛り上がるのも、B&Bならではの楽しみである。老若男女にかかわらず、B&Bのファンは多い。

一般家庭に泊まるようなものだから、それなりの常識的行動が必要だ。酒を飲んで夜中まで騒いだり、他の客の迷惑になるようなことは慎むべきである。また、「アメニティ・セットがない」とか「バスローブがない」とかぜいたくを言う人には向いていない。そういう人は、やはりホテルのほうがいいと思う。

旅の楽しみは、ただ観光スポットをめぐるだけではない。地元の人々との交流も、忘れがたい思い出をつくってくれる。思い出深い旅行にしたいのなら、B&Bはおすすめである。

(2000年12月6日)

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