カヌーで川下り〜Red Bankにて
Red Bank First Nation 展示場 |
ミラミシ川沿いには、3000年も前から先住民のミックマック族が生活していた。現在、その地域はRed Bank と呼ばれ、ミックマックの子孫も普通のカナダ人と変わらない暮らしをしている。
だが近年行われた遺跡発掘で、かつてのミックマックの驚くべき豊かな生活ぶりが明らかになり、若い世代に衝撃を与えた。それをきっかけにつくられたのが、Red Bank First Nation 展示場である。ここではミックマックの歴史を学び、ガイドつきカヌー川下りに出かける一日ツアーがある。
展示場のあるログハウス
新築のログハウスは実は、秋の狩猟シーズンにハンターたちの宿泊施設にするため建てられたもの。夏の間だけ、ミックマックにオフィスを貸している。将来ログキャビンを建てるのを夢としている私たちには、ヨダレの出そうな建物だ。(犬は建物内に入れない)
二階のダイニングにて
ミックマック族の子孫、Patriciaが迎えてくれ、ミックマックの歴史について展示物を見ながら説明を受ける。聞けば聞くほど、ミックマックの祖先と日本の祖先との共通点の多さに驚かされる。埋葬の仕方、赤ん坊のゆりかご、様々な儀式、発掘された土器…。かつて地球上の大陸は一つで、日本人と北米先住民は同じ祖先だという説があるが、確かにそれは一理あるのかもしれない。今は作り手も少なくなってしまったミックマックの手工芸品、ハリネズミの針でつくった小箱など、本当に珍しく美しい作品も見せてもらった。
カヌーで川下り |
さて、いよいよカヌーでミラミチ川を下る。
Patriciaのガイドで、一応ライフジャケットを着用して乗りこむが、川は意外に浅く、溺れたくても溺れられない(笑)。TABIは、私たちがカヌーを川に引っ張っていく間に、さっさと川に飛び込んで泳いでいってしまった。あわてて呼び戻してカヌーに乗せる。風を受けながら、景色を眺めながら、ゆるゆると川を下る。TABIはカヌーの底にお座りして、右を向いたり左を向いたりしながら新鮮な風の匂いを一生懸命かいでいた。
「このカヌーで川を下るんだよ」
川下りからまたログハウスに戻り、昼食。ミックマックの伝統食だ。地元でとれた鮭、フィドルヘッド(日本でいうコゴメのような山菜)、苺…。食べきれないほどの量があり、どれも美味しかった。鮭の皮は、外で待っているTABIにおみやげ。
この分厚い鮭の切り身!
Red Bank First Nation
(Metepenagiag)(2001年7月11日)
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