Sit は便利なコマンド

訓練のときしか "Sit" をさせないなんて、もったいない話。
このコマンド一つで、いろいろなことができる。

問題行動の矯正

飼い主やお客さんに飛びつく、散歩に出る前はいつも玄関のドアにへばりつく、外から帰ってきて足をふくときにじっとしていない…
「どうしてこうなんだろう」
とブチブチ文句を言ってないで、 "Sit" を使おう。

Sit犬が座っていたら、上記の行動はできないはず。いったん座ってもまたモゾモゾ動き始めたら、もう一度 "Sit" させる。( "Stay" も必要に応じて一緒に使う)

犬が置物のようにじっと動かなくなるまで、根気よく続けること。そして、毎回・毎日繰り返すこと!!そのうちコマンドしなくても、犬は自分から座るようになる。

 


犬の要求に答える前に "Sit" コマンドを与える

おねだりに即、答えてやることは、犬と飼い主の主従関係が逆転したことを意味し、犬をつけあがらせるもとになる。

例えばあなたの子供が、あなたに向かい
「おい、金くれよ、金。マンガ買いたいんだ」
と言ったら?
「ハイ、どうぞおぼっちゃま、いくらでもお持ちくださいませ」
と財布を差し出すだろうか?
まともな親なら
「そんな言い方ないでしょ。『お母さん、マンガ買いたいのでお金ちょうだい』と言いなさい」
と説教するはずだ。

犬にコマンドを与えるということは、それと同じ。「〜してちょうだい」と言わせるかわりに、こちらのコマンドに従わせるのだ。

飼い主が犬の世話や手入れをするときは必ず

散歩中に犬のフンを始末する間、外から帰って前足をふいてやる間、目や耳に薬をさしてやるときなど、座らせて動かないようにする。

これは、飼い主にとって仕事がやりやすいだけでなく、犬にとっても飼い主のコントロール下に置かれていることが自覚できて、落ち着くという利点がある。

(2001年2月27日)

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