BUDDYの近況
〜ますます快調!やっぱり不死身か?〜

buddy
お婆ちゃんなんて失礼ね!
Sweet Sixteen と呼んでちょうだい

paw1.gif (869 bytes)シティガールからカントリードッグへ

うちから徒歩10分のところに住んでいたBUDDYと飼い主は、車で1時間ほど山奥に入った田舎に引っ越した。遊び相手がいなくなって寂しくなったが、BUDDYも引越してしばらくは機嫌が悪かったらしい。

というのも、引っ越してからは散歩の時間と回数が極端に減ったからである。町に住んでいたころは、庭で走るだけでは足りなかろうと森や湖へ毎日長い散歩に連れて行ってもらっていたBUDDY。でも田舎に移ったら、飼い主は通勤に時間がかかって帰宅が遅くなるし、なにより森を背後にしょった広大なバックヤードに放してあるから運動はいらないだろう、と散歩は省略になった。得意のペットボトル集めもできなくなった。

これは俗にカントリードッグ症候群というもので、田舎の犬は広い敷地に放してあるため、飼い主はわざわざ散歩に連れ出さないことが多い。だが、犬の散歩は運動だけが目的ではない。あちこちニオイをかいで情報収集したり、自分のニオイをつけたりしてよその犬と社交するチャンスなのだ。それができないとストレスがたまり、ノイローゼになったりする。

そこで飼い主は、以前ほどではないがちゃんと散歩に行くようにした。BUDDYは元気を取り戻した。

元気は元気なのだが、どうも新しい家はBUDDYにとって鬼門なのか、怪我や事故があいついでいる。越してすぐは、森でハリネズミの針を足に刺してしまい、傷が化膿して足の指を切断する大手術。しかしさすがBUDDY、見事に回復してなにごともなかったように走りまわっている。

そして最近では、なんと二階のベランダからバランスを崩して落下。芝生に倒れたまま、しばらく起きられなかったBUDDYは、一晩様子を見てから病院で検査を受けた。奇跡的に骨折もなく、内臓にもダメージは受けなかったそうで、一週間足らずでピンピンになってしまった。不死身BUDDYの面目躍如である。

予防接種やフィラリア予防ともずっと無縁だが、病気にかかったことがない。余分な化学薬品を体に入れないことが、健康の秘訣なのかもしれない。 だいぶ顔に白髪が増えたが、いまでもTABIと会えば追いかけっこをして飽きずに遊ぶ。

さらにBUDDYは、新しい家で新しいお仕事を見つけた。家畜の管理である。

turkeys
肉用の七面鳥

飼い主は田舎に引っ越してから、長年の夢だった養鶏の趣味を始めた。卵をとる鶏と、肉をとる鶏を数十羽ずつ飼い出した。その後、七面鳥も加わった。飼い主夫婦が昼間仕事で留守の間、鶏たちは庭に放し飼いされてあちこち出歩いては虫や草など食べる。BUDDYは、 あちこち歩きまわる鶏のあとをついていって、フンを食べてまわるのが楽しいらしい。

肉用の鶏を屠殺して出た頭や足など人間が食べない部分は、BUDDYのお腹におさまる。新鮮な卵、鶏フン、鶏のガラ… 体にいいものをたくさん食べて、 芳紀16歳(笑)のBUDDYはますます長寿記録を更新しそうである。

(2003年11月2日)

追記

17歳の誕生日から半年後、BUDDYは星になった。

卒中発作をおこして獣医に診せたところ、もう治る見込みはないと言われた。高齢だし、これ以上無理に生かして苦しめるよりは、と安楽死となったそうだ。久しぶりに晴れた爽やかな夏の日だった。

生のニンジンが大好きだったBUDDY。
飼い主は、ニンジンを食べるときは必ず端を残し、ポーンと放り投げる。それをBUDDYがキャッチしておいしそうに食べる。いまでも時々、ニンジンを放り投げてしまうんだ、と、飼い主。床に落ちたニンジンを見て、ああBUDDYはいないんだな、と気づく。

トラッピング(わな猟)を趣味とする飼い主は、彼女をトラップ・ドッグとして使うために手に入れた。トラップ・ドッグの役割は3つある。

  1. 猟師がしかけたトラップ・ラインを嗅ぎまわり、動物がかかっていたら知らせる。トラップはたくさんしかけるので、いちいち猟師は全部見て回れない。犬は広範囲の猟場をカバーできるので、よいトラップ・ドッグは猟師にとって欠かせない。
  2. トラップにかかった動物が攻撃してきた場合、犬と殺しあっている間に猟師は安全な場所へ避難することができる。
  3. 猟の途中、悪天候・怪我などで動けず遭難してしまったときは、犬を食料として用い生き延びることができる。

飼い主の期待に応え、BUDDYはよきトラップ・ドッグとして十数年にわたり相棒をつとめてきた。天寿をまっとうした数少ないトラップ・ドッグのうちの一頭であったかもしれない。

TABIがまだ1歳になったばかりのころ、近所に住んでいたBUDDYと飼い主は我が家へ遊びに来た。雪が深く積もるフロントヤードで、二頭は追いかけっこを始め、粉雪を散らしながら飽きずに走り回っていた。当時すでに1 3歳を過ぎていたBUDDYだが、全く若い犬に遜色ない敏捷さに驚かされた。

さよなら、BUDDY。楽しい思い出をありがとう。

(2004年9月20日)

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