BUDDY ザ・ペットボトル・レトリバー
ラブラドール(黒)
1987年生まれ、♀、去勢済み
飼い主:Steve と Danielle 

paw1.gif (869 bytes)あっと驚く長寿犬

buddy彼女は生後13週間のとき、SPCA(動物愛護協会)から今の飼い主である夫婦に引き取られた。6頭いた子犬のなかで、彼女だけが大声で吠えていたのだそうだ。

血統書はなく、飼い主の言葉を借りれば
「ごくふつーのラブ」

Steveの転勤のたび、カナダの西海岸から東海岸まであちこち移動して、それぞれの自然を楽しんだラッキーなわんこ。犬としてはかなりの高齢だが、トラッピング(ワナ猟)を趣味とする飼い主のお供をして今でも週末は一日中フィールドを走りまわる、元気なシニア犬である。

私達も彼女によく会うが、全くトシに見えない。
高齢の犬にありがちな肥満・白内障・難聴・関節炎などのトラブルがなく、ぴんしゃんしている。Danielleがダンベルを湖に投げると、TABIやBUDDY、その場にいるわんこ達が一斉に追う。真っ先にくわえて水飛沫をあげながら戻ってくるのは、彼女だ。
「あたしゃまだまだ、あんたたち若造には負けないわよ!」
と、かくしゃくとしたオババ様なのだ。

動きが素早いので、彼女の写真を撮るのは難儀だった。ブレて黒い塊になってしまうのだ。上は、テニスボールをくわえて逃げるBUDDY。後ろからTABIが追ってくるので、振り返っている。

paw1.gif (869 bytes)爆裂オババの秘訣

これでも若い頃に比べたらおとなしいのだそうだが、この長寿と元気の秘訣は何か?
「う〜ん、やっぱりよく運動させることと、甘やかさないことね」
と、Danielle。
この夫婦からして超アウトドア系・体育会系で、二人とも真冬以外は30分かけて自転車通勤してるくらい。必然的にBUDDYの運動量も、かなりのものになる。

また、この夫婦は
「お〜よちよち、外は寒いからお洋服着ましょうね」
などと猫っかわいがりするタイプではない(笑)
BUDDYは子犬の頃から、凍りかけた湖に落ちてもゆうゆうと泳いで戻ってくるような野生児として育てられた。

さらに、彼女がラブとしては小柄なのも影響するかもしれない。犬は大型になればなるほど、体に負担が大きく、短命だと言われる。ニューファンドランドがいい例である。また、早くに去勢したのでホルモン系の病気と無縁の健康体だ。

paw1.gif (869 bytes)なぜペットボトル・レトリバー?

彼女は子犬の頃から、道端に捨てられている缶やペットボトルを拾って持ってくるのが大好きだった。飼い主は散歩の時、ビニール袋にBUDDYが拾ったビン類を入れて持ちかえる。

この州では、清涼飲料を買うと値段に10セントがビン代として加算される。ビンを集めてリサイクル場に持っていくと、1つにつき5セントが払い戻されるしくみだ。そんなシステムにもかかわらず、空きビンを捨てる人は後を絶たない。主にティーンエイジャーだ。親のスネをかじる連中が金銭感覚に疎いのは、洋の東西を問わない。だから、中学・高校の校庭や道路には、空きビンがごろごろしている。

BUDDYと散歩に出かけると、少なくとも1ドル分の空きビンが手元に集まるという。多いときは、一日で10ドル分集めたそうだ。BUDDYは、自分で自分のエサ代を稼いでいるようなもので、飼い主孝行な犬だ。だが彼女は強制されてやっているのではなく、「獲物を持ちかえる」というレトリバーの本能を発揮して、ビン集めを純粋に楽しんでいるのだ。

なんとも愉快な犬ではないか。

(2001年9月9日)

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