鮭の頭

鮭の頭

もうパターン化してしまったけど(笑)、これも圧力鍋で煮るだけ。ひたひたに水を入れ、小さく切った昆布を加え、うちの鍋では一時間ほど高圧で煮ました。骨ごと食べられます。TABIくらいの中型犬(体重19キロ前後)だったら、頭一個で充分一食分です。頭の部分にも、けっこう肉があるんですよ!

「犬に骨ごと食べさせて大丈夫か」とよく心配されるけど、アラスカのそり犬などは昔から鮭のアラを煮たものをそのまま食べていたようです。実際に見た人によると、犬たちは湯気の上がるアラ煮をすごい勢いで食べ、餌皿にはどうしても噛めない大きい骨だけがきれ〜いに、ピカピカ白く光って残されていたそうです。TABIも観察してたら、やはり一番硬い骨だけ残してあとはきれ〜いに、汁ごと食べつくしました。ま、なかには器用でない犬もいるでしょうから、心配な人はお箸で食べやすく骨をとってあげたらいかがでしょうか。

鮭の頭といえば、日本では氷頭なますが有名ですね。うちの母方の祖母は、よく汁物を作っていました。鮭の頭、アラ、大豆、酒かす、大根などをぐつぐつと煮込んだもので、「しみつかれ」と呼んでいたと思います。大豆と一緒に煮ることで、鮭の頭が溶けて美味しくいただけるのだ、と聞きました。鮭の皮にはコラーゲンがたっぷり、また頭にはコンドロイチンやプロテオグリカンなどの軟骨保護成分が豊富。犬だけでなく、人間の健康や美容に最適な食べ物ですね。

しかし、今では日本でも入手が難しい鮭の頭、アメリカ西部ではまず見かけません。たまたまTABIパパの部下がアラスカ出身で、里帰りしたときに近所の川で釣ったアラスカン・サーモンをおみやげに持ってきてくれるので、「頭もとっておいて!」と頼んでいただいたものが、今回の鮭の頭。こっちの人はアラなど食べないので気味悪がられたけど、養殖でない野生の鮭、しかもアラスカン・サーモン!身のほうも美味だったけど、頭はTABIにとって感涙ものだったようです。

(2008年11月27日)

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