ぼくがTABIです
ヤッホ〜!
アジリティ大好き
photo by Ken Gee
USDAA May 9, 2009
「スーパーパピー」って? |
ぼくは赤ちゃんのときから、前肢と後肢を伸ばして寝るのが好き。その様子が空飛ぶスーパーマンみたいなので、「SUPERPUPPY」というあだ名がついたというわけ。
名前の由来 |
TABIと命名したのはTABIママ。ぼくの足の先の白いところが、足袋はいてるように見えたからなんだって。
それに、TABIって日本語の「旅」と同じ発音なんだよね。これからの十数年、TABIママ・パパの二人と一匹で楽しく人生の旅をしていこうね、というママの想いもこめられてるんだよ。
ハーフなTABI |
ぼくが赤ちゃんのときは、ぼくの犬ママ(黒ラブ)によく似てたんだけど、大きくなったらだんだん犬パパ(ボーダーコリー)にそっくりになってきたんだ。毛がふさふさ長くなって、子犬幼稚園でお友達になったラブたちとはぜんぜんちがう。
獣医さんはね、ハーフな犬は、どちらの親にどのくらい似るのか、大きくなったときの体重とか、性格とかを子犬のときに予想するのはなかなか難しいって言ってたよ。
でもね、ハーフな犬は純血犬みたいな遺伝病が出にくいんだって。それに先生は、
「ラブラドールは泳ぎが得意だし、ボーダーコリーは陸上競技オールマイティーだから、この子はきっと最高の水陸両用犬になるよ」
って言ってくれたんだ。ぼくって、一粒で二度オイシイ犬?!
photo by Gilles Thibodeau
ただ、ラブもボーダーコリーもすごく知能が高いから、きちんとトレーニングしないと、とんでもないワガママな問題児になっちゃうんだってさ。
子犬幼稚園の先生は、ぼくのことこんなふうに言ってる。
「TABIのとてもひとなつこく、活発なところはラブの血。服従訓練など頭を使うことが大好きで、集中力が強いのはボーダーコリーの血。繊細で、きびしく叱るとすねてしまうのも、ボーダーコリーでしょう」
バイリン・パピー |
TABIパパは英仏、TABIママは英日のバイリンガル。だからママは、始めは英仏日の三か国語で育てるって言ってたんだ。でも、パパが「それじゃ子犬が混乱する」って言い出して、英語と日本語だけになったの。
パパが英語、ママが日本語で、遊ぶときも訓練のときもバイリンガルなんだよ。赤ちゃんのときからそうだったから、ぼくは両方ともわかるよ。ママのお友達はぼくを「バイリン・パピー」って呼ぶんだ。
最近はママにフランス系のお友達が増えたから、ぼくもちょっとずつフランス語を教えてもらってるんだ。マルチリンガルになれるかな?
カナリアのお食事vs大食漢 |
ラブの飼い主さんは、
「うちの犬はよく食べるのよ。一日五食あげても足りないと思う」
「おやつに気をつけないと、際限なく要求するから大変」
なんてよく言ってる。逆にボーダーコリーの飼い主さんは、
「あんなちょっとしか食べなくて、こんなに運動して、よく体がもつもんだ」
とか言ってる。
まあラブはボーダーコリーより体が大きいから、食べる量もちがうだろうね。でも、ボーダーコリーが小食というのは本当みたい。ハーフなTABIは、どっち?
生後二ヶ月から四ヶ月くらいまでは、子犬がぐーんと大きくなる時期なんだけど、そのころのぼくはすごく食べたよ。一日四食、小さい体の一体どこに入るのかと思うくらい。ママは、
「このままでは将来TABIの食費が家計を圧迫するかも」
と心配してた。
でも、五ヶ月を過ぎるとだんだん落ち着いてきて、標準より少ない量しか食べなくなったの。
またママが心配して、どこか悪いのかと思って獣医さんに相談したんだ。そしたら、
「体重は増えているし、元気一杯。どこも悪くないから大丈夫」
だって。どうやらぼくは、小食派のようだね。
ぼくってもしかして・・・ |
赤ちゃんのときから、ぼくはいつも女の子にまちがわれてきたんだ。お散歩で会う人、ママのお客さま、動物病院のスタッフやトレーナーまで、ぼくのこと話すとき"She"っていう。
そのたびにママが、「この子オスなんですよ」って訂正するんだけど、効果なし。
みんなが言うには、
「普通オスは顔がごついけど、この子はやさしい顔してるからメスだと勝手に思いこまれるんじゃないの」
とのことだけど、どうなのかな。ママは、
「この子が日本で人間に生まれてたら、歌舞伎の女形になれたかもね。玉三郎みたいな。TABI玉って呼んでやろう」
TABI玉
パパは、
「まあこいつは去勢したから、"She"でもいいんじゃない。ね、TABI子ちゃ〜ん」
だって。あんまりだあ・・・
ぼくは男の子だい!
頭に花飾りをつけられ、「TABI子」と呼ばれたTABI
「ヤダよ、こんなの…」
(2000年11月26日初掲載、のち加筆)
アメリカへお引越し |
2005年の夏に、パパの転勤でカナダからアメリカに引っ越したんだ。いままで仲良くしてたお友達ともお別れ…。くすん…。でも、仕方ないよね。アメリカでもたくさんお友達をつくるから、いいよ。アメリカのわんこは気が荒くって、こっちに来てから噛み付かれてばっかり。でも、なかにはいい子もいるよ。ぼく、アジリティやってるから、そっち方面でいろんなつきあいがあるしね。
photo by Dixon Zalit Photos
こっちに来てから、カナダにいたときよりずっとひんぱんにあちこち旅行に連れてってもらってるんだ。行く先々でいろんなお友達ができたよ。車の旅は、慣れると楽しいよ。
サンフランシスコのボードウォークで、パパと。
あとね、アメリカにはいろんな犬用オヤツがあるんだよ。カナダにいたときはアメリカから輸入禁止になってて食べられなかったオヤツも、こっちではよりどりみどり食べ放題!それにね、こっちではペットショップやドッグショーに行くたびにタダでた〜くさんオヤツをもらえるんだ。アメリカ万歳!
この長〜いの、何だか知ってる?
ブーリーっていってね、乾燥した雄牛のおチンチン!
めっちゃうまいよ。
雪もぐりして遊んできちゃった、へへへ…
(2006年11月27日加筆)
帰国子女TABI |
2009年の夏に、またパパの転勤でカナダに帰ってきたよ。広くてゴージャスなアメリカの家と違って、カナダの家はこじんまりして狭いから、初めはとまどったよ。ママは、「家が狭いとお掃除が簡単」って笑ってるけどね。 こっちの気候はずいぶん違うし、ぼくは慣れるまでご飯もあんまり食べられなかった。アメリカのお友達にもう会えないかと思うと寂しくって。全く帰国子女って、いろいろ苦労が多いよ。
でも新しい家の近所で、すぐにお友達ができたんだ。それにこっちへ帰ってもアジリティ続けてるから、競技会に出るたびに新しいお友達が増えたよ。カナディアン・チャンピオンシップでは、アメリカに行く前に一緒に走ってたなつかしいお友達に何年ぶりかで会えたし。「TABIはまだまだ若いね!」って言われちゃった、へへへ。アメリカで覚えてきたいろんなことを、これからはカナダで試すチャンス。みんな、応援してね!
このリボンは全部、09年の競技会でもらったんだよ!
(2010年1月4日加筆)
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