ケチャップチップ

paw5.gif (126 bytes) カナダ人が泣いて喜ぶ味

転勤でアメリカに住むまで気が付かなかったが、カナダでしか味わえない食べ物というのがいろいろある。アメリカに転勤で住んでいるカナダ人たちが「どーしてアメリカには売ってないのかしらね?!どこ行ってもないのよ!食べたい!カナダに帰りたい!」と涙を流す「ふるさとの味」のひとつが、なんとケチャップ味のポテトチップ。

ketchup chips

画像は Canadian Tire の食品ブランド、Frank のケチャップチップだが、他にもポテトチップのブランドで有名な Lays などカナダではいろいろ手に入る。まあどれも似たような味で、普通のポテトチップに粉末ケチャップを吹き付けたような外観。そんなに美味しいのか?と問われれば、日本人の私は「まあ好き好き」としか言いようがない。ケチャップがだ〜い好きな人には、ピッタリな味かもしれない。

paw5.gif (126 bytes) その起源

カナダ人の夫によると、このケチャップチップは「ものごころついたときからあった」そうで、他のカナダ人たちもみなだいたい1970年代には売っていたと証言している。しかしその起源については、誰もよく知らない。テレビの特集番組や、ネット上の情報も「発明したのが誰なのか、ハッキリしない」とみな歯切れの悪い結論で終わっている。

ただ、このケチャップチップがカナダだけの特産品であるというカナダ人常識に対しては異論があり、アメリカのペンシルバニア州にある Herr’s Snacks が1980年代からケチャップ味のポテトチップを販売しているそうである。と言ってもアメリカ人には人気があまりないと見え、私の経験ではアメリカでケチャップ味のポテトチップを見たことは一度もない。東はニューヨーク州から西はカリフォルニア州、中西部のコロラドや、アメリカのど真ん中に位置するカンザス州などなど至る所のスーパーに寄ってチェックしたが、ケチャップ味はなかった。

実際にアメリカ人やカナダ人が混じるパーティーでケチャップチップが出ると、まず手を出すのはカナダ人。アメリカ人はちょっと味見して、「ふ〜ん」と言ったきり二度と食べない(苦笑)。一体ケチャップチップのどこがそんなに、カナダ人を惹きつけるのか?サッパリわからない。ケチャップチップは、真のカナダ人かどうかを見分ける踏み絵のようなものなのかもしれない。

参考 : The Crunchy History of Ketchup Chips

2017719日)

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