ハウンドドッグ・ダービー
(2005年9月11日)

ダービー出走

paw4.gif (869 bytes)かっとび犬、集まれ!

足に自信のあるつわものが競い合う、毎年恒例のHound Dawg Derby。犬レースを引退したグレイハウンドの里親探しをしているボランティア団体の主催で、グレイハウンドのレース場で行われるチャリティ・イベントだ。

パグ
パグも、小型犬クラスに出場

いつもはグレイ以外の犬は入れないレース場に、大小様々な犬が集まる。グレイやウィペットは参加できない(他の犬にとって不利だから)ので、応援のみ。大型・中型・小型それぞれのグループに分かれ、80ヤードの直線距離を走る。出走料は1頭につき15ドル。これは、グレイ里親探しボランティア団体への寄付となる。本物のレースと異なり、出走する犬に賭けをするのでなく、ただ速さを競うだけだ。

グレイ
「応援に来たよ、みんながんばって」

受付では、参加申し込み用紙に必要事項を書き込み、出走料を払い、犬の名前と出走番号を書いたシールを胸に貼ってもらう。攻撃性のある犬は参加できない。また、狂犬病予防接種タグもチェックされる。TABIは、カナダの獣医に書いてもらった抗体価検査証明を見せてOKだった。

paw4.gif (869 bytes)抱腹絶倒のダービー

本物のレース場のスタートライン。グレイハウンドレースでは、スタートボックスから犬が飛び出す。

レース場

このダービーでは、人間がスタートラインで犬を並ばせ、80ヤード先に待ち構えているそれぞれの飼い主に向けて離す、という方法をとる。足場は競馬場のようなダート、最適だ。ダービー常連の犬は、スタートラインですでに気合が入っていて鼻息が荒い。ビギナー犬は何が起きているのか理解できず、キョロキョロする犬も。

ゴール
ゴールイン!

グレイのレースと違い、様々なハプニングがこのダービーの見どころ

ワイヤーフォックステリアのHERSCHELは、今年11歳。ここ数年、このダービーの常連である。小型クラスでファイナルに残ったこともある。今年も二等賞をもらったが、80ヤードでは物足りなかったのか、ゴールを越えてから広いレース場をビュンビュン走って行ってしまった。ボランティア二人で追いかけて連れ戻されたHERSCHELに、観客はヤンヤの喝采。

テリア
かっとびHERSCHEL

速そうな犬が勝つとは限らないのが、このダービーのおもしろいところ。ボーダーコリーも数頭出走したが、結局中型クラスのファイナルで優勝したのは、小柄なドーベルマンだった。大型クラスには、グレートデン、ブービエ、ニューフィーなどジャンアントがたくさん。だがファイナルではやはり、ボルゾイの一人勝ちだ。サイトハウンド特有の長いストライドで、ゆうゆうとゴールを越える姿は優雅そのもの。

優勝犬
「アタクシを追い越そうなんて無理よ、ホッホッホ!」

TABIはどうだったかというと、中型クラスに出走したもののレースの意味が全くわかってないらしく、他の犬がスタートしたのを見届けてから「え?ぼくも走るの?」とようやく立ち上がるというていたらく(爆)。マイペースで最後尾を守り(笑)ゴール。かけっこでビリになるのは、この子のこれまでの5年の犬生で初めてである。これで、この子にサイトハウンドの血は一滴も入ってないことが判明(笑)。 ロッキー山脈の麓で標高五千フィートを越すこの地は、空気が薄いだけでなく暑さが半端ではない。カナダから来たばかりのTABIには、ちょいつらかったのかも。

参加賞
ビリでももらえる参加賞

勝敗に関係なく、犬も飼い主もそれぞれのハプニングを楽しんでいる様子。会場では、待ち時間を利用して犬の「かくし芸コンテスト」も行われた。さわやかな初秋の一日を、たくさんの犬や犬飼いと過ごす楽しいイベントであった。

(2005年11月11日)

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