歩行訓練
リードをつけておとなしく歩く訓練をする。
まだ初級であるのと(しかも相手は子犬…)、服従競技会はこのレベルで念頭に置いていないので、完璧なヒール・ワークではなくリードつきで歩くのに慣れ、飼い主がコントロールできるレベルを目標とする。
![]() |
犬にリードをつけ、リードを犬の体に一巻きしてくぐらせる。こうすると、ひっぱる犬をコントロールしやすい。
※ハーネスは、もともと犬ぞりや荷車など重いものを犬に引かせるためのものなので、ハーネスをつけると犬は前に前にとひっぱりやすくなってしまう。この訓練は、飼い主をひきずらずに歩くことを犬に教えるためのものなので、ハーネスは使用しない。
リードをつけた犬を飼い主の左側にこさせ、飼い主はリードの末端を右手で持つ。この時、リードはきつく引っ張らず余裕をもたせる。左手にはオモチャを持つ。
壁を左手に犬と飼い主が並ぶ。壁と人間で犬をはさむようにし、犬がうろちょろできないようにするのがコツ。前後の組との間隔は、5メートルくらいあける。犬を座らせ、トレーナーの合図を待つ。合図が出たら、"Heel" と声をかけ、みな一斉に壁にそって前に歩き出す。
犬は必ずしも飼い主と並行でなくてもいいが、前に大きく出ないようにする。オモチャが犬の鼻先に来るように持ち、犬に注目させながら歩くとうまくいく。犬がひっぱったらリードを引き "No" 、"Heel" と言ってもとの位置に戻し、従ったらほめてまた歩き出す。繰り返す。
![]() |
上と同様に歩くが、今度は歩くペースを変えたり途中で止まったりする。
トレーナーが "Slow" と言ったら、犬に "Slow" と声をかけゆっくり歩く。犬が従ったらほめる。トレーナーが "Stop" と言ったら、犬に "Stop" と声をかけて立ち止まり、犬を座らせる。犬が従ったらほめる。
トレーナーの合図で再び "Heel" と声をかけ、前に歩き出す。繰り返す。
![]() |
犬と飼い主が2組、図のように向かい合って並ぶ。犬は座って待っている状態。もう1組が間を8の字を描くように歩く。
3組ともオモチャやアイコンタクトを使って、犬が常に飼い主に注目するようにする。犬がうろちょろしたら"No" と言ってもとの位置に戻し、従ったらほめる。
![]() |
途中に障害物があってもまっすぐ歩けるようにする。
高さ10センチくらいの障害物(丸太のようなもの)を置き、そこまで歩いたら "Over" と声をかけて犬にまたがせ、ほめて再び "Heel" と声をかけ、前に歩き出す。
元気な犬はピョンと飛んでしまうかもしれないが、ここではアジリティではなく落ちついて歩く練習をするので、なるべくゆっくり歩いて通過するようにする。
(2002年9月27日)
Copyright 2000 to Infinity, superpuppy.ca