庭のお客さま

ロッキーのリス

妊婦リス
常連さん

アメリカのロッキー山脈地方では、住宅街でもたくさんのリスが見られます。大型なので初めて見た時は猫かと思ったほど。大人は体長が30センチくらいで、さらにフカフカの尻尾が20センチくらいあります。大きいせいか気が強く、TABIなどはよくリスに「キー!」と威嚇されては逃げていました。そこへいくとラットテリアのSADIE(TABIの彼女)はさすがテリアだけあり、自分より身体の大きなリスを追い詰めて仕留めていたようです。リスは、庭を荒らすので害獣ということに 一応なっていますが、私達は多少荒らされてもいいやと思ってリス用の餌としてピーナッツやトウモロコシなどを庭に設置していました。お陰でほぼ一年中、リスたちは庭の常連でした。 冬は冬眠することになっていますが、ずっと眠っているのではなく、時々出てきて食べ物を探す様子が見られます。

バードバス
水を飲むリス

みな敏捷で素晴らしい運動能力を保有しており、上の写真のバードバスは地面から約70センチの高さですが、リスは滑走なしでひょいと一飛びで飛び乗ってしまいます。リス同士のなわばり争いでは、木から木へ、木からフェンスへ、そして裏の家の木、さらに屋根へとまるでサーカスのように飛び移っていく様子が観察できます。

ヨガリス
あらよっと。体が柔らかいのよ、アタシ。

上のはバードフィーダーの鳥の餌を食べているところ。このように鳥の餌を横取りするため、愛鳥家からは嫌われているリスですが、私たちは「みんなで分ければいいじゃん」と思って食べさせておきました。バードフィーダーはいつもきれいに掃除して、餌を追加していたので、鳥は鳥でちゃんと食べたいだけ食べていたようですよ。

常連リス
お邪魔しま〜す。
のぞきリス
あっ、また餌がたーくさん!やったあ。
バードフィーダー
これが美味しいのよ、ヒマワリの種。
あばよリス
ご馳走さま、また来るわねえ〜。

リスは意外と賢い動物。ピーナッツが大好物の彼らのために、私たちはいつも餌用ピーナッツを何十キロと買って、リス用餌箱を満杯にしておきました。この餌箱は、フタの部分を押し上げて中からナッツを取り出して食べるようにできています。そんな器用なことがリスにできるのか?とちょっと疑ってたのですが、彼らは教えもしないのにちゃんと器用に前足でフタを押し上げてはナッツを取り出して食べていました。試しにうちの犬はどう反応するだろう、とリス用餌箱にチーズを入れてテストしてみました。カラクリを理解してチーズをうまく取り出すまで、なんと三分も!まあ、リスのように前足を使えないので、マズルでフタを押し上げなければならないハンデがあったものの、リスに完全に負けています(笑)。

ピーナッツ
こんなの簡単よ

リスは木の実をその場で食べるだけでなく、余分をあちこちに埋めるのが好き。一個食べると三個は埋める、という具合で、せっせと器用に穴を掘って埋めてまわります。といってもどこに埋めたか全部覚えているわけではないそう。そのため、野生林ではリスが埋めたドングリから芽が出て、それが成長して樹になる、ということが起きるそうです。うちの庭でも、春になるとリスが埋めたピーナッツが一斉にあちこちで芽を出しました。せっかく芽が出ても、気候的にピーナッツがなるまで大きく成長しないので、かわいそうだけど抜いてコンポストで肥料にするしかありませんが。

ピーナッツの芽
芽が出たピーナッツ

私たちの引越しの日、残りのピーナッツや餌を庭にたくさん残しておきました。あれからリスたちは、みな無事に冬をむかえたでしょうか。

おまけ

ルイヴィルの友人宅へ遊びに行った時、早朝にまだほんの子供の兎が芝生の芝を食べているところを目撃。朝ご飯でしょうか。お腹が空いているのか、カメラを持って近づいても気にせずせっせと食べ続けていました。小さくて、手のひらにちょこんと乗るくらい。画像では見難いのですが、口に芝をくわえてもぐもぐしているところ。

子兎
もぐもぐ

(2010年1月24日)

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