庭のお客さま

ロッキーの鳥たち

小鳥
ハンギングバスケットの上で休憩

窓を開ければ山々を望める、アメリカのロッキー山脈地方の住宅街では、いろいろな鳥を見ることができます。とくにうちは庭にバードバス(鳥の水飲み場)やバードフィーダーをあちこちに設置していたので、一年中ひっきりなしに鳥が訪れていました。本格的なバードウォッチングをするほどマニアではないので、ただ眺めて楽しんでいるだけの私達。種類もよくわかりません(笑)。でも、とても心が癒されます。

夫婦鳩
いつも番いで来る仲の良い鳩の夫婦

ある春先、玄関のランプにワラのようなものがくっついているのを発見。夫と隠れて観察していたら、母鳥が枝をくわえて飛んで来ました。巣作りの最中だったのです。

母鳥
母鳥が口に何かくわえてます

彼女が留守中に、夫が梯子を使ってそっとのぞいてみたら…

卵
卵です

上手に作った巣の中に、三つ卵が。巣の材料をよく見ると、枯れ芝などの他に犬の毛らしきものがたくさん!うちの犬だけじゃなくて、近所からも調達してきた様子で、いろんな色が混じってます。断熱効果バツグンの巣ですね。

バックヤードには、大きなバードバスを三つ置いていつも新鮮な水をたっぷり入れておきました。それを目当てに鳥が集まること!特に夏場は、大変な混雑。彼らはここで水を飲み、水浴びをし、仲間達と楽しそうにピーチクおしゃべりをしていきます。ときには大きなカラス系の鳥が小さい鳥を襲い、犠牲者の無残な姿が水に浮いていることも。なんでもありの水場なので、私はこれを「ガンジス川」と呼んでいました。

フィンチ
井戸端会議中

アメリカカササギ
いつも「おひとり様」の青い鳥

よく餌を買っていたバードセンターによると、鳥によって食べる餌が違うので、たくさんの種類の餌を用意してあげるとより多くの違う種の鳥が観察できるとのこと。ブラックサンフラワーの種はたいていの鳥に好まれますが、アザミの種はフィンチの好物。他にアワやナッツ類、ドライフルーツなどを混ぜてバードフィーダーに入れて置きます。

アメリカカササギ
アメリカカササギ

「野生の鳥に餌を与えるのはいかがなものか」と疑問を唱える人もいますが、野生観察の専門家によるとそんなことはないそう。鳥たちの多くは、虫や花の蜜など他にもいろんなものを食べまわっており、私達人間が用意する餌は彼らの食事のほんの一部。なくても死なないけど、食べても身体や生態系に悪影響が出ることはないそうです。開発で彼らの餌場が少なくなっている昨今、とくに冬はむしろバードフィーダーは彼らにとって有り難い食糧調達の場になるでしょう。さらに、庭に様々な実のなる木を植えたり、花を咲かせたりすることで、鳥たちにバラエティに富んだご飯を用意してあげることができますね。

(2010年1月24日)

 

home

Copyright 2001 to Infinity, Mon Jardin