ミックスいろいろ
雑種と呼ばないで?! |
昔は日本では「雑種」と呼ばれていた彼らも、いまでは「ミックス」というやや響きの良い呼び名がついている。
呼び名が変わったって中身は同じなのだが、「雑種」と呼ぶと気を悪くするミックス犬の飼い主もいる。
私は個人的には、まあどっちだって良いんじゃないかと思っている。自分の犬も雑種だし(笑)
でも一応、世のデリケートな方々に気を使う意味で、ここでは「ミックス」で統一したい。
英語圏では、それこそ様々な呼び方をしていておもしろい。一部紹介しよう。
Heinz 57 |
これはアメリカやカナダでの呼び方。
ケチャップやバーベキューソースの定番、ハインツ社の、人気ソースが名前の由来だ。57種類の野菜や果物、香辛料が豊富に使われたソースである。
いろんなものが入っている、何が入っているかわからない、レシピは秘密、でも美味しい…
というのがそのココロ。
パッと見ただけでは両親がどんな犬種かわからない時に、これをよく使うようだ。
でも揶揄しているというよりは、この子は未知の可能性を秘めてるんだよ、という飼い主の誇りもちょっぴり感じられる。
Cross |
純血種同士の混血犬である。
両親、または片方(通常は母犬)がはっきりわかっているケースがほとんどで、外見もどちらかによく似ているか、ちょうど半々で、わかりやすい。
All American, All Canadian |
これも、アメリカやカナダでの呼び方。
アジリティやフライボールなどの競技会で、犬種を記録するところにミックス犬の場合はこう書かれたりする。
アメリカもカナダも移民の国だ。様々な出自の、様々な人種が集まり、一つのまとまりを作っている。そこにおもしろさがある。
ミックスもいろんな血が混じっている、ユニークな存在だ。だから、誇りを持ってこんな呼び方をする。
Mutt |
これはもともと「まぬけ」「野良犬」といった意味合いがあるので、人によっては嫌う言い方かもしれない。
だが、雑種犬を好きな人々はむしろ、親しみを込めてこう呼ぶ。
Mongrel |
イギリスでよく見かける言い方。
遺伝的に交配しているという意味。
Non-pedigree dog |
「血統書のない犬」という意味。純血犬でも血統書がないのがいるから、それと一緒になってしまうような気がする。でもまあ、ミックスは全て血統書なしと胸を張って言えるから、こう呼んでもいいのだろう。
(2001年11月25日)
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