CPE競技会
(2004年2月21/22日)

 

カナダ大西洋岸州で初めてのCPE (Canine Performance Events)競技会が、2月に地元の室内競技場で開催された。TABIママは日本帰省中で行けなかったが、TABIパパとTABIは3種目に出走。大雪にもめげず、州内はもとより 近隣州からも集まったアジリティファンの様子を紹介しよう。

tabi
めっちゃ楽しかったよ〜!

従来のアジリティ競技と違い、より安全に、楽しく走ることを最優先にアメリカ・ミシガン州で結成されたCPE。TABIのCPEのIDカードの裏には、CPEのモットーとして"For the dog and handler to have fun while successfully competing for agility titles as a cohesive unit, achieved through positive training and teamwork."と記載されている。

westies
大家族ウェスティの一部

健康で訓練の入った15ヶ月以上の犬であれば、純血・雑種を問わず競技に参加できる。しかし、狼および狼犬は参加できない。 子供や体に障害のあるハンドラーも参加できる。

piper
PIPER

また、ホストの参加申込書によると、予防注射をしていなくても抗体価検査済みならばOKとのこと。ま、どっちにしろどこの競技会でも注射の有無など証明を出せと言われることはないが、こうハッキリ「ワクチンはしてなくてもいいよ」と明記したのを見ることは少ない。画期的だと思った。

tannin
TANNIN

スタンダードとゲームズ各種目(カラーズ、ワイルドカード、ジャックポット、スヌーカー、フルハウス、ジャンパース)に参加でき、レベル1からレベル5まであるところは従来の競技と似ているが、ルールには様々な配慮がなされている。例えば、犬の体高の測定方法。AACではまっすぐに立った状態で肩の一番高いところを測るが、CPEでは一番低いところを測る。

brandy
BRANDY

この体高によりジャンプの高さが決まるので、TABIの場合AACの測定法にならえば22インチを飛ばなければならないが、CPEでは16インチで良い。6インチの差は大きい。TABIは飛び犬なので高いジャンプでも飛ぶが、体に無理なく自然なストライドで連続して飛ぶなら、やはり16インチだ。

lucy
競技の合間にお昼寝、LUCY

6歳以上の犬は、希望すればベテランクラスに入り標準より4インチ低いジャンプを飛ぶことができる。また、バーニーズ・マウンテンドッグなど大型犬や、コーギーなど短足犬は体に負担をかけずに走れるよう、 3歳からベテランに移行できる。

pem

AACやUSDAAなど他の競技会ですでにタイトルを取得した犬は、レベル2〜4に編入できる。もちろん、下から地道に上がっていくのも自由だ。

connor
SATChCのCONNORは、レベル4で走れる

こうした犬にやさしいルールのおかげで、シニア犬でものびのびとリングで走ることが可能だ。実際に アメリカでは、9歳で競技に出始めて3年後にCATCHを獲得した犬がいる。

tia
TIA

さて、今回は大西洋岸州初めてのCPEということなので、CPEのAl Cerankoがはるばるミシガンから来加した。彼がジャッジするのかと思ったらそうではなく、ホスト側のジャッジの監督のためだそうだ。

al
向かって右端が、Al

競技場はもともと大きな倉庫だったところを改築したものなので、リングの真ん中には大きな柱が何本か立っている。これを避けてコースをデザインしなければならないから難しかろうと思ったが、なかなかよくできたコースだった。

walking the course
コースを歩くハンドラーたち

競技場一面に敷かれたマットは、古タイヤから再生された特殊マット。厚みが1インチくらいあって、かなりの衝撃を吸収するという。ここではフライボール競技も行われるが、犬の足のために安心だ。

mat

さてこの競技会では、いつもクラスや他の競技会で見かけない犬の参加がたくさんあった。また小型から大型まで、幅広い犬種が見られたようだ。

kramer
リードをはずして出走準備
KRAMER

ギャラリーもけっこういたとのことで、やはり悪天候にもめげず犬馬鹿はイベントに集まるものらしい(笑)

tannin
Go, TANNIN !

TABIのライバル、イングリッシュコッカーのTOBYとは熾烈な首位争い(笑)を繰り広げ、スタンダードではTABIが、ジャンパースではTOBYが優勝。なみいる俊足シェルティやボーダーコリーたちを押さえ、この二頭は大健闘だった。

toby
TOBY

さて、TABIパパ多忙のためもともと2種目(スタンダードとジャンパース)しか申し込んでいなかったのだが、なぜか当日ジャンパースでおまけの出走ができることになった。すでにTABIはジャンパースでクオリファイしていたので、二走目は一つ上のレベルで走り、これもQして結局ロゼットを三つもらうことに。すごく得した気分。

リボン
本日の収穫

表彰式では、自然食グルメドッグクッキーをいただいてきた。地元の主婦が作って売り出したものだが、最近こうした安心オヤツが手に入るようになってきている。「パルメザンチーズとローズマリー」「ピザ風味」とか、人間さまも食べたくなるようなものがたくさん。

baily
もう終わり?もっと走ろうよ〜

…ということで、参加者たちに好評だった第一回CPE競技会。もしかすると、今年の夏に第二回が開催されるかもしれないとのこと。その時は、屋外で太陽の下だ。いまからTABIも楽しみにしている。

CPEのウェブサイト

(2004年4月15日)

第二回目のCPEは、7月24/25日の両日に行われた。二回目とあって参加者も増え、また一回目にジャッジの監督に訪れたAlが奥さんのBarb、愛犬のボーダーコリーたちとともに再び来加し、競技に参加した。他にもメイン州などからチャレンジに来たアメリカ人競技者もいてにぎわった。

競技が開かれた野球場では、お昼にはBBQが始まり、CPE特有のなごやかでピクニックのような楽しい雰囲気の中、犬たちはのびのびと走り、たくさんのリボンを獲得した。TABIママはこの週末、ガーデンクラブのコンテストと重なってしまい、コンテスト会場である市内のショッピングモールと競技場を行ったり来たりで超大忙し。TABIはがんばって全てクオリファイし、ママもおかげさまでガーデンクラブの一席をいただいて、お互いにうれしい週末となった。

すでに定着したCPE競技会の三回目は、10月30/31日のハロウィーン・ウィークエンドに行われた。すでに寒いこの時期、一回目と同じ室内競技場にたくさんの犬や競技者が集まった。

日曜日はハロウィーンということで、みんな仮装してくるかと思ったが、意外と普通。TABIは、はりきってママお手製のスーパーヒーローで出かけ、みんなに大ウケ。もちろん走るときは危ないので脱ぐが、裸になると「あっ、クラーク・ケント(スーパーマンの仮の姿)だね!」とみんなに声をかけられる。他に仮装してきたのは、かわいい悪魔に変装したトイプードルだけだった。

スーパーヒーローが効いたのか(笑)、TABIは5出走の全てクオリファイし、しかも全て一等、High In Trialにノミネートされた。

リボン

帰宅してからは、次々とやってくる子供たちをTABIは仮装のままお出迎え。「きゃ〜、このワンコ、スーパーマンだ!」と、子供たちに大ウケ。なでてもらっては、TABIはニコニコと大喜び。この年は、目玉の形をしたガムボールとか変なお菓子が子供たちに人気で、すぐなくなってしまった。夜の9時を過ぎるとさすがに外はひっそりとなり、朝早くから忙しかったTABIは仮装のままリビングの床にバタッと横になると爆睡してしまった。お疲れさま。

眠るスーパーヒーロー

(2004年10月31日)

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