Out と Leave It

"Out" は、日本語でいえば「出せ」という意味で、犬が口にくわえているものを出させるコマンドである。持って来いをして遊ぶ時、口からボールやおもちゃを出させるために使う。また、散歩の途中に道に落ちているゴミをパクッと食べようとした時、このコマンドで出させる。

やり方は、犬の口元で手のひらを広げ、"Out" と言い、口の中のものを出したら誉める。

out拾い食い予防には、しかしながら、"Out" よりも "Leave it" をしっかり覚えさせたほうが有効だそうだ。

なぜか?
犬を飼っている人なら誰でも知っているが、犬が食べようとして一度口に入れたものを、素直に出させるのは至難の技だからである。

散歩中に犬が道端のゴミを見つけたら、くわえる前にすかさず "Leave it" とコマンド。犬があきらめたら誉めてやる。くわえてしまってからでは遅い。犬の行動を先読みする努力が必要だ。名残惜しげにクンクンなくかもしれないが、かまわずどんどん先に進み、駄目なものは駄目だと教え込む。

もちろん、いきなり外出先で "Leave it" を覚えさせようとしても無駄だ。犬の好奇心を刺激するものがたくさんある外の世界では、なかなか言うことを聞いてくれない。

まず、静かで見なれた屋内で、"Leave it" をしっかり練習する。そして、このコマンドを聞いたら条件反射的に、どんなに興味のあるものも追わずにあきらめるようにさせる。マスターしたら、外でも応用してみよう。犬によっては、何百万回も繰り返し繰り返し練習が必要かもしれない。犬との根競べだ。

でも、一度きっちりとこれを覚えさせたら、散歩が百倍も楽になること請け合いだ。

(2001年4月27日)

基本コマンドIIへ  歩行訓練へ

banner ホームへわんちゃん学校トップへ

Copyright 2000 to Infinity, superpuppy.ca