ALLEY アジリティ・クイーン
ローシェン
1999年生まれ、♀、去勢済み
飼い主:Jan

alley agility
2012年NADACアジリティ競技会

paw1.gif (869 bytes)アジリティ14冠王

TABIの、アメリカ時代のアジリティ友達である。

ローシェンという珍しい犬種で、体高が12インチくらいなので、TABIと同じクラスで走ったことはない。が、競技会ではいつも一緒で、私達と飼い主はクレート・スペースを分け合ったり競技会のあとビール飲みにいったり、とても仲良くしていた。TABIとは生まれ年が同じだが、秋生まれのTABIに対しALLEYは 夏の生まれなので、やや年上ということになる。

TABIに対してALLEYは「私はオトコに興味ないわ」ってかんじでそっけなく、二頭は喧嘩はしないけど特に好んで一緒に遊ぶでもなく、いつも微妙な距離を保って共存していた(笑)。我が家に来るといつも、私が彼女の好きな鶏肉とか七面鳥を料理してお皿に出してあげるので、大喜びで食べてくれた。肉を切り分けるのが待ちきれないと、「クウー、クウー」と鳩のような鳴き声を出して催促するのがかわいかった。彼女はとてもお行儀が良く、私達が一緒にアウトドアのレストランで食事をする時も、うちへ遊びに来た時にも、決して無駄吠えせずおとなしく飼い主の横で待っていた。

ALLEYは年齢のわりにとても体が丈夫で、今でもアジリティ競技を続けている。小型犬の常で子犬のころから歯が弱く、飼い主がケアをしたり獣医のもとで治療したが、今では健康な歯が8本しか残っていない。それでも、固いオヤツでもなんでもバリバリ食べるのだそうだ。

alleytabi
2009年5月のUSDAA競技会で。二頭の微妙な距離に注目(笑)

このALLEYは、アメリカのアジリティのチャンピオン・タイトルをなんとつの団体から14個も獲得している。TDAA(Teacup Dogs Agility Association という体高17インチ未満の小型犬専門のアジリティを初め、UKC (United Kennel Club)AKC American Kennel Club)USDAA (United States Dog Agility Association)、NADAC (North American Dog Agility Council)、ASCA (Australian Shepherd Club of America)、CPE (Canine Performance Events)からDOCNA (Dogs On Course In North America)までタイトルを総なめにした子は、そうそういるものじゃない。とても優秀な犬だ。つーか、よくそれだけの時間とお金が使えたな、というのが率直な感想である。

paw1.gif (869 bytes)ラッキーな新飼い主との出会い

彼女は実は、飼い主が当時住んでいた家の隣の家の犬だった。お隣さんには小さい子供が何人もいて、子犬のALLEYはあまりかまってもらえなかったらしい。いつも毛がくしゃくしゃですごくやせていた。「だから、Alley Cat(野良猫)って呼んでたのよ」と、今の飼い主。その後その家族が引っ越すことになり、犬をもらい受けたのだという。

その時には先代犬DUSTYがいて、飼い主はその子とアジリティ競技に出ていた。ALLEYはまだやせてひょろひょろで、躾も入ってなかった。が、 健康食を食べて毛並みが良くなり、成長するにつれアジリティの才覚をあらわし、先代犬が引退するころには立派に競技会にデビュー。その後先代犬が亡くなり、飼い主も定年退職して時間が自由になったので、アメリカ屈指のアジリティ・トレーナーについて訓練して技量を上げた。 そしてアメリカ中部から西部まで、毎週のように競技会へ出かけてはタイトルを獲得してゆく。「あのころが一番、のってたわね〜」と、飼い主。 三年前に弟分のBRODYが仲間入り、この子がアジリティ・デビュー。

彼女がエクセルで競技会記録をつけたのを見せてもらったが、ホントにすごい量の競技会であった。遠出するときはホテル代とかガソリン代とか、出費もバカにならない。犬スポーツは、お金のかかる趣味である。ALLEYは全く健康で、病気らしい病気をしないから獣医代がかからないのが救いだ。

もとの家族に捨てられなかったら、あのままやせてひょろひょろしたまま裏庭でボ〜っと過ごす毎日だったかもしれない。が、Janに救われてアジリティの楽しさを覚え、いろんな街を旅し、たくさんのわんこに会えた。ラッキーだったよね、ALLEY?

2013年6月12日)

paw1.gif (869 bytes)18歳の誕生日おめでとう!

2017年の8月、ALLEYはめでたく18歳の誕生日をむかえた。大型犬に比べると長生きと言われる小型犬でも、18歳まで元気な子はそういない。TABIが達成できなかった18回目のお誕生日をALLEYが無事に迎えることができて、私もとてもうれしい。


2017年8月

しかし、ここ数年のALLEYは災難続きであった。2015年の春には老犬に多い Vestibular (突発性前庭疾患)にかかり、飼い主を心配させたALLEY。ようやく元気になったと思ったら、今度は突然食べ物に口をつけなくなった。彼女もTABIと同じで食べ物の好き嫌いが多いので、食事に口をつけないのは日常茶飯 。が、三日も全く食べないとなると小型犬は体力の消耗が早いし、なんといっても老犬だから心配だ。かかりつけの獣医病院へ連れて行き、点滴で水分を補給。さらに、担当獣医は超音波でALLEYのおなかを調べた。

「胆嚢にガンがある。もう助からない」と、担当獣医。

Janはショックだったが、ALLEYが子犬のころから十五年以上かかっている獣医だから信頼していた。獣医はその場での安楽死をすすめたが、Janはいったん帰宅し、あらためて安楽死の予約をとった。

予約当日の朝、最後となるべき朝ごはんをALLEYにあげたところ、なんとパクパク食べるではないか!「ちょっと待ってよ、まだ私を殺さないで!」というメッセージだったのか?Janは安楽死の予約をキャンセルし、別の獣医 のもとへALLEYを連れて行った。

そのセカンドオピニオンは、超音波を見て「ガンらしいものは見えない」と言い、念のためにと内科専門獣医を紹介してくれた。その専門獣医の見立ては、胆嚢粘液嚢腫。胆嚢の中で胆汁がドロドロに固まってしまう病気だ。専門獣医は「老犬にありがちな胆嚢の障害で、薬でコントロールできる」と 言った。かかりつけ獣医の超音波検査でガンの腫瘍のように見えたのは、胆嚢にたまった ドロドロの胆汁で、心配いらないという。早速、処方薬をもらい、飲ませて様子をみたところ本当に回復し、ご飯もオヤツもちゃんと食べ出した。そしてすっかり元気になり、弟分のBRODYと雪の中で遊ぶようになった。

しかしさすがに、アジリティ競技は完全引退。
その後も甲状腺機能低下症や軽い心臓疾患などのため服用する薬が増え、ALLEYは毎日たくさんのお薬を飲んでいる。彼女もTABIと同様そのままでは簡単に薬を飲んでくれないので、Pill Pockets にかくして飲ませている。よくある老犬の日常、といったかんじだ。「耳は遠くなっちゃったし、目もよく見えないから動きがゆっくり、ゆっくりで。。。」と、飼い主のJan。それでもさすが犬というか、嗅覚はまだまだ鋭くてオヤツのニオイがするとシャキッと元気になるという。

長い長い競技生活から引退し、穏やかな日々を楽しんでいるALLEY。これからも、ずっとずっと元気でいてね。
You don't look your age, young lady!

(2017年9月19日)

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