RAVEN 快適シニア犬
ジャーマン・シェパード
1988年生まれ、♀、去勢済み
飼い主:Helen

paw1.gif (869 bytes)犬版「ポーの一族」?(笑)

ravenRAVENと彼女の飼い主とは、森の散歩道でよく会う。犬同士もすっかり打ち解けて、大の仲良しだ。

そんなある日、Helenが
「今日はねえ、RAVENの14歳の誕生日なのよ」
と言うので、こちらはすっかりぶっとんでしまった。じゅ、じゅ、じゅうよんさい?!

わが耳を疑うとはこのことだ。
だって、RAVENはトシに見えない。TABIに会うと、いつも軽いフットワークで追いかけっこを仕掛け、2頭はいつまでも飽きずに走りまわる。若い犬でも、なかなかTABIのスタミナにつきあえるヤツはそういない。

それに、シェパードのような大型犬で長生きするのは少ない。ま、たしかにマズルに白髪が出てるんだけど、活発な彼女の様子を見る限りでは誰もがRAVENはまだ壮年だと思ってしまう。時の止まったポーの一族みたいだ。

 

paw1.gif (869 bytes)老化と上手につきあう

「みんなRAVENの年を聞くと驚くのよ」
と、飼い主。さすがに最近は耳が遠くなってきたらしいが、「Treat (オヤツ)」という言葉だけはどこにいても反応するという。都合の悪いことは、聞こえないフリしてんじゃないか?(笑)

シェパードは消化器系が弱く、すぐお腹を壊す子が多いが、彼女はわりと丈夫のようだ。とくに人間の食事やデザートのおこぼれをお裾分けしてもらうのが好きらしい。TABIママ特製レバー・ブラウニーの大ファンでもあり、いつも会うとブラウニーの入ったポシェットめがけて全力疾走してくる。

だが体重は正常範囲だし、他にこれといった持病もないという。

たいへん温厚なやさしい性格の犬で、飼い主同様面倒見の良いオバさん、失礼、お姉さんといったかんじだ。それにしても、この長寿と健康の秘訣は何か?

「運動よ、充分な運動」
と、Helenはズバリ。

飼い主からして、なるべく車は使わず夏でも冬でもどこへでも徒歩で出かける人だ。ほぼ毎日、彼女はRAVENを連れて往復2時間かけ、森の中を歩いて市の図書館へ行く。重い本やビデオをバッグに入れて、である。飼い主が図書館で検索している間、RAVENは建物の外でおとなしく待つ。

冬、雪が深くなると散歩を省略したり短縮する飼い主が多いが、彼女たちは悪天候にめげない。実際、真冬の森でほぼ毎日私たちは顔を会わせているので、「他のみんなはどこ行っちゃったんだろうね」とガハハと笑いあっている。

まあTABIは若いからともかく、高齢の犬にはかなりの長距離散歩ではないか。関節なんかは痛くないのだろうか?

「そりゃあ若いころに比べたら、足腰は弱っていると思うのよ。でもね、動けるうちは動いた方が体にいいのよ」
飼い主は、薬や器械に頼るよりも体の自然治癒力で不調を治すことが、健康の秘訣と考える。年をとって体の機能が衰えるのは、ある程度しかたのないことだ。森の中を散歩したり湖で泳いだりすることで得られる穏やかな運動は、関節を動かし筋肉をおとろえさせない。

たしかにRAVENは、いつ見てもいかにも楽しげに森の中をあちこち散策しながら歩いている。そんな彼女の様子を眺めながら、TABIも将来は彼女のような快適シニア犬になってほしい、と願うのである。

(2002年11月22日)

ravenとtabiママ
うちへ遊びに来たRAVEN。
ブラウニーが欲しくて、おとなしくお座り。

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