LAIKA
〜史上初の宇宙飛行犬〜

1957年から1961年5月まで、旧ソ連の実験衛星計画により10機の人工衛星が打ち上げられた。

その第二弾、1957年11月3日に打ち上げられたスプートニク2号には、一頭のメス犬が乗っていた。その名はLAIKA。ロシア語で「わんわん吠えるやつ」という意味だそうだ。

彼女には酸素補給などの生命維持装置がとりつけられていたが、打ち上げ数日後には電池が切れ、死亡した。翌年の4月、スプートニク2号は地球に戻ったが、大気圏への再突入の際に焼失した。

LAIKAは、シベリアン・ハスキーのミックスだった。当時の資料を見ると、「どこがハスキー?」というかんじだ。お母さんがハスキーで、彼女はお父さん似なのかもしれない。

なぜ彼女がこのミッションに選ばれたのかは、定かでない。しかし、彼女は宇宙に飛び出した最初の地球生物であり、また宇宙計画による最初の犠牲者となった。

カプセルに乗せられ、二度と開かない扉が閉まったとき、彼女は何を思ったか?
孤独な宇宙空間を飛びながら、彼女はどんな夢を見たのか?
スプートニクに窓があったかどうか知らないが、もしあったとすると、宇宙から初めて見た故郷の地球は、彼女の目にどんな風に映っただろう?

人工衛星は、LAIKAの犬生も夢もなにもかも乗せて旅立ち、永遠のかなたへと消えてしまった。

(2005年3月20日)

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