ボーダージャック

paw4.gif (869 bytes)「ボーダージャック求む」

私が時々のぞくアメリカのミックス犬のフォーラムに、こんな質問が載った。

「だれかボーダージャックを繁殖しているブリーダーを知らない?多少遠くても、見に行くつもりがあるんだけど…」

ボーダージャックとは、ボーダーコリーとJRT(ジャックラッセルテリア)のミックスのことだ。

ボーダーもJRTも、とても運動能力に優れ、ドッグスポーツの花形犬種である。
とくにフライボールは、ボーダーとJRTばっかりといっても過言ではないほど。
その両者を混血することにより、より速く走り、より身軽な犬をつくろうとする試みが、ここ最近のトレンドのようなのだ。

といっても、ボーダージャックは一つの犬種として認められているわけではないから、ミックスだ。
競技会記録では、アメリカでは All American 、カナダでは All Canadian として、他のミックスといっしょくたにされている。

なんか、どちらに似てもものすごく活発で、毎日の運動が大変そうだ。

たしかにうまくいけばスポーツドッグとしてとても素晴らしい犬ができるかもしれない。
だが、こうしたトレンドは好ましいものなのか?
勝つことだけを念頭に、スーパードッグを作出して競技会を総なめにすることが、どれだけ意義があるのか?
犬のスポーツは、犬と飼い主が共に楽しむことがその真髄ではなかったか?
双方の犬種の、遺伝的疾患については配慮しているのだろうか?(おそらくしてはいないだろう)

アバンチュールの結果できてしまった偶然のミックスならともかく、こうした意図的に作られたミックスって、なんだか不自然な存在のような気がする。それは私だけだろうか?

(2001年12月25日)

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